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事務所だより 令和8年1月号

金の価格が乱高下していますが、ここ1年ほどで1gあたり1万円以上値上がりし 、先月には一時3万円を超えました。
5年前の1gあたりの価格は約6700円で、近 年の値動きの大きさが顕著です。
地球上の金の総量は決まっています。これまで 世界で採掘した金の量は21万6300tで、地球上に残る採掘できる金は約5万5000ト ンとされ、あと十数年で掘りつくされるとされていて、今後も価値の上昇が見込 まれます。

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◆2026年2月の税務
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2月10日
●1月分源泉所得税・住民税の特別徴収税額の納付

3月2日
●12月決算法人及び決算期の定めのない人格なき社団等の確定申告<法人税・消 費税・地方消費税・法人事業税・(法人事業所税)・法人住民税>
●3月、6月、9月、12月決算法人の3月ごとの期間短縮に係る確定申告<消費税・ 地方消費税>
●法人の1月ごとの期間短縮に係る確定申告<消費税・地方消費税>
●6月決算法人の中間申告<法人税・消費税・地方消費税・法人事業税・法人住 民税>(半期分)
●消費税の年税額が400万円超の3月、6月、9月決算法人の3月ごとの中間申告< 消費税・地方消費税>
●消費税の年税額が4,800万円超の11月、12月決算法人を除く法人の1月ごとの中 間申告(10月決算法人は2ヶ月分)<消費税・地方消費税>

○前年分贈与税の申告(申告期間:2月2日から3月16日まで)
○前年分所得税の確定申告(申告期間:2月16日から3月16日まで)
○固定資産税(都市計画税)の第4期分の納付(2月中において市町村の条例で定 める日)

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◆相続空き家の特例 −分筆して譲渡した場合−
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 相続空き家の敷地を譲渡する場合、面積の広い土地は分筆して譲渡すると売却 しやすくなり、価格も高くなることがあります。

◆相続で取得した空き家の放置をなくしたい
 相続空き家の特例は、耐震基準を満たさない居住用家屋(昭和56年5月31日以 前に建築されたもの)を耐震基準に適合させて土地と家屋を一括して売却するか 、あるいは、家屋の全部を取り壊して売却する場合に、その他の特例の適用要件 を満たすときは、譲渡所得から3,000万円(相続人が3人以上の場合は、1人2,0 00万円)までを控除するものです。
令和6年より、土地と家屋を一括して売却し た後、譲渡した年の翌年2月15日までに、家屋が耐震基準に適合させるか、家屋 の全部を取り壊す場合にも認められるようになりました。

◆被相続人ごと、相続人1人につき1回まで
 この特例は、相続人の譲渡所得税を大幅に軽減させる特典を与えるものである ため、制度の利用は同一の被相続人について、相続人1人につき、1回までに制 限されます。
 たとえば、相続で取得した土地を2筆に分筆して譲渡する場合、2回に分けて 売却することになりますが、そのうち、1回について特例の適用を選択できます 。
また、一度選択した特例の適用は、後で変更できません。
例えば、1回目の売 却に特例の適用を選択した相続人は、その後、2回目の売却が1回目の売却より 譲渡所得が大きくなるからといって、1回目の譲渡所得について修正申告書を提 出しても2回目の売却で特例の適用を受けることはできません。

◆同じ年に売却すれば、全部に特例を適用
 しかし、居住用家屋を取り壊した後、その敷地であった土地を分筆して同じ年 に売却する場合には、特例の適用要件を満たしている限り、双方に特例を適用で きることが国税庁の質疑応答事例で示されています。
 ただし、同一年に分筆した双方の土地を売却して生じた譲渡所得について3,00 0万円まで(相続人が3人以上の場合、1人2,000万円まで)の控除が限度となり ます。

◆特例の適用は居住用家屋の敷地に限られる
 相続空き家の特例は、相続開始の直前に被相続人が主として居住の用に供され る家屋と一体として利用されていた敷地部分にのみ適用されます。
離れ、倉庫、 車庫などに供されていた敷地部分には適用されません。
その場合は居住用家屋と その他の建築物の床面積割合で按分して居住用家屋の敷地部分に特例を適用しま す。

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◆海外勤務中の株式譲渡(日本で課税の場合・課税されない場合)
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◆海外勤務者は非居住者
 外務省の令和6年(2024年)10月1日現在の海外在留邦人数調査統計によると長 期滞在者(海外勤務者)は71万2,713人です。
 給与所得者が1年以上の予定で海外の支店などに転勤すると、一般的には日本 国内に住所を有しない者と推定され、所得税法上の非居住者となります。非居住 者の場合、日本で課税を受けるのは国内源泉所得のみとされています。

◆海外勤務中に株式を譲渡した場合
 給与所得者が海外勤務中であれば、一般的には恒久的施設を有しない非居住者 に該当します。
恒久的施設を有しない非居住者が株式等を譲渡した場合、次の1 から6のいずれかに該当する所得が申告対象の国内源泉所得として課税対象とな ります。
1.買集めによる株式等の譲渡による所得
2.事業譲渡類似株式等の譲渡による所得
3.税制適格ストックオプションの権利行使により取得した特定株式等の譲渡の 所得
4.不動産関連法人の一定の株式の譲渡による所得
5.日本に滞在する間に行う内国法人の株式等の譲渡による所得
6.日本国内にあるゴルフ場の株式形態のゴルフ会員権の譲渡による所得
 1と2と4は特殊なケースと考えられますが、3と5と6は実際に身近に起こりそう な譲渡ではないでしょうか。
 1から5に該当するものについては、「上場株式等に係る譲渡所得等の金額」と 「一般株式等に係る譲渡所得等の金額」に区分し、他の所得の金額と区分して税 金を計算する申告分離課税となり、6に該当するものについては総合課税の対象 となります。これらに該当する場合は確定申告が必要です。

◆租税条約により日本では課税されない場合
 租税条約は関連国内法規に優先してその効力を有すると理解されています。そ のため、海外勤務者が居住する国と日本国との間に租税条約(協定)があれば、 それに従うことになります。
 たとえば、香港居住者の普通の株式譲渡(不動産関連や事業譲渡類似を除く) は、日・香租税協定により日本国内では課税されません。シンガポールの場合も 然りです。
 一方、租税条約が結ばれていなかったり、モナコなどのように執行共助条約の みしか結ばれていなかったりの場合は、所得税法の原則通り日本で課税されます 。

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税理士法人 T&Mソリューション